腹式呼吸(丹田呼吸法)
よく吃音改善に「腹式呼吸法」など時代遅れだと言う人がいますが、無視して下さい。
やるか、やらないかだけのことです。
健康体操などでも腹式呼吸は取り入れられています。
横隔膜を動かすことにより、胃腸を活発にさせ、消化機能を改善することにも繋がり、
又、心身の安定にも役立ち様々な効果をもたらします。
普段の生活では人は、胸式呼吸を行っていますので、慣れないうちはストレスを感じることもありますが、
無理をせず、焦らず取り組んで下さい。
ステージ1
- 膨らます、引っ込める
最初は、お腹を膨らませたり、引っ込めたりと意識しながら行って下さい。
その際、ゆっくりと口から吐き出し、鼻から吸い込みます。
*吐き出す、吸い込むのを鼻から推奨されておられる方もいらっしゃいますが、私は吐く時は口から行っています。
ポイント
吸い込む時間より吐く時間を長くして下さい。
吸い込みに5秒でしたら、吐く時は10秒。
又、吸い込んでから、吐く時に2.3秒でいいですので息を止めてから吐き出して下さい。
最初は違和感がありますが、慣れるまで焦らずゆっくり行って下さい。
ステージ2
- 丹田を意識する
おヘソの5cm~7cm下に丹田というツボがあります。
そのツボに意識を集中させながら腹式呼吸を行います。
なぜ、丹田というツボを意識、鍛えればいいのか諸説あるようですが、科学的、医学的にははっきり説明されていないようです。
しかし、東洋医学では昔から健康療法の一つに取り入れられています。
ただよく言われているのが、神経伝達物質の「セロトニン」の作用を活発化させるとのことです。
セロトニンが活動することで、不安を軽減させる作用もあるといわれており、丹田呼吸法は適しているのです。
又、呼吸は神経のしくみのなかで、「自律神経」に位置するわけですが「自律神経」とは自分の意志とは
関係なく体の機能をコントロールしていますが、呼吸は自分でコントロールすることが出来ます。(^^)
このあたりを知るだけでも呼吸法の偉大さを感じますね。
ポイント
正座(出来なければ、あぐら)又は、イスに座り背筋を伸ばしリラックスできる状態で行う。
*注意
こういう姿勢でしなけらばならい(正座、イスに座り背筋を伸ばす)など、ならないとは
思わないように。~しなければならないは禁物!
寝ている時がリラックスできるのであればそれでもOK!
吐く時に丹田に意識を集中します。
腰痛持ちの方は、仰向けに寝転がって行っても構いません。
体が暖かく感じられるようになればOKです。(効果あり)
ステージ3
- 快楽を意識する
人によりリラックスできる状態で、丹田呼吸法を習得するまでに差はあり
ますが最初は意識を丹田に向けて下さい。
次に、習得できれば意識を「快楽」へと向けます。
快楽とは名前の通り、楽しく心地よい事をイメージして下さい。
「吃音改善にこだわらず、楽しいと思うことなら何でもいいです」
ここまで来ると、緊張したり不安を感じた際、腹式(丹田)呼吸を行うこ
とで不安が解消されます。
といいますか、あなたはこの時点で普段から腹式呼吸が行えていますので
日々の生活が以前と比べ、かなり安心安定した状態になっています。
ポイント
雑念が入っても構いません。自分を抑えようとせず雑念も楽しむようにイメージして行う。
会話、発表時など丹田を意識しながらお腹の底から声をだす事を意識して下さい。
自然と口調もゆっくりになっていることに気づきます。
どもっても構いません、不安になったり、悲しくなってもその感情を抑えようせず、腹式
(丹田呼吸法)を続けることが大切です。
焦らず、ゆっくり続けることが吃音改善の一番の近道です(^o^)。