吃音業界は今、
「何分、何日で改善、又は完治する」ってのが
主流のノウハウとして
あちこちでもてはやされてます。
でも、昔はもっと丁寧に吃音者の心に寄り添う
投げかけを行っていました。
つまり、それだけ吃音っていうのは「ナイーブで繊細」なものだということです。
大金をかけなくても、身近な人が(親であったり、学校の先生であったり
兄弟であったり)優しく語りかけ、見守っていてくれたものです。
しかし、最近は夫婦の共働きや、進学のための塾通い、モンスターペアレンツ
などの対応に追われる先生、
家族内、学校内、生活全般において寄り添う、語り合う、分かち合う
そんな時間がほとんどなくなってしまっています。
こういう時代になると、長く考えじっくり向き合うことがバガらしくなり
何でも早く結果を出そうとします。
その影響もあり、吃音者相手に
一日何分、何日のトレーニングで改善・完治しますなどの
売り込みが後を経ちません。
つまり、
吃音者のことなど真剣に考えていないのです。
時間をかけ、信頼関係を構築し初めて安らげる場が
出来上がり、吃音改善につながっていくと私は信じ
取り組んできました。
時代が変わろうと、そこは譲れないところですね。