一生しゃべらずにいられるわけがない。

だから、毎日がドキドキなんです。小、中、高と何が嫌だったかというと

国語の時間、音読というんでしたっけ、声を出して読むやつです。

会話するときは、出にくい言葉(私の場合カ行、タ行なんですが)は、

適当にごまかしてしゃべるのですが、この音読はそうはいかない。

言葉が出ようが、詰まろうがその言葉を発しなければならない。

笑われましたね。吃ってしまうととことん吃ってしまう。

見事なものです。中には私の顔をチラ見しながら、下を向いてクスクス笑う女の子。

相当バカにされました。

吃るのを真似されたり、わざとみんなの前でしゃべらそうと仕掛けられたりと、まあ色々ありました。

けどね、その反面優しくされたり、励ましてくれたりと、人の親切(暖かさ)を教えてくれた恩人や、そして犬や猫もいました。

いまでも良い仲間です。

そんなこんなで、たくさん本を読みました。心理学やエッセイやら時事問題やら灰谷健次郎やら、もちろん吃音解消法などの本も。

吃音を少しでも無くしたい、それに役立つためのものはないかと。

結果、今現在ないんです。何年も答えを探し続けてきましたが見つかりませんでした。 どうしましょう!

なら、悩むのやめるか(これは無理)。自殺するか(私にはできません)。

人をどつき廻すか(警察行くの嫌です)。…?

結局、悩む事から逃げられないんですよ。運命、宿命なのだ。

そう覚悟したら、ちょっとだけ楽になったような気がしました。

気のせいかもしれませんが?

そんな折、この本に出会いました。

 

    マクスウェル・マルツ

          「自分を変える心の魔術」